CakePHPメールコンポーネントとして送信する

2008/04/24 未分類 spok

概要

Qdmailは、バージョン0.7.6a(アルファ)から、CakePHPのコンポーネントとしても、動作するようになりました。

CakePHPコンポーネントとしての動作のさせ方は、ver0,ver1共通です。

Semailよりも高機能になりました。
CakePHPのテンプレート、ビュー機能を利用することができます。
TEXTメールはもちろん、添付ファイル、HTMLメール、デコメもCakePHPから簡単に送信できます。

使い方:
CakePHPでの使い方
CakePHPでのSMTP送信

関連記事:
CakePHPコントローラーをメール受信をきっかけに起動する
さくらインターネットでリアルタイムメール処理

特徴

  • CakePHP1.1 , 1.2 の両方に対応
  • 同じファイルで、通常の使い方もOK,CakePHPもOK(自動判別)
  • CakePHPの強力なrender機能を使用可能

ライセンス

CakePHPと同じMITライセンスです。かなり自由に使えると思います。
詳しくはダウンロードページをご覧下さい。

個別アドレス分離機能(一斉送信時)

2008/04/20 未分類 spok

個別アドレス分離機能(一斉送信時)

to,cc,bccに複数のアドレスを設定し、一斉配信をしても、To(宛先)1件ごとに分離し、改めてtoヘッダには、1件だけのメールアドレスを設定して送信する機能です。

$mail = & new Qdmail() ; *1

$to = array( 'address1@example.com' , 'address2@example.com' , 'address3@example.com' , 'address4@example.com' );

$mail -> to( $to );

$mail -> subject( '個別アドレス分離機能テスト' );
$mail -> from('from@example.com','配信元表記');

$mail ->text( 'このメールは1通ずつ配信されています' );

$mail -> toSeparate( true );

$mail ->send();
通常であれば、toヘッダに複数人のヘッダーが表示されてしまいますが、このtoSeparate(個別アドレス分離)機能を使用すると、一斉送信にもかかわらず、個別に送信しているようにみえるのです。

一斉送信時に他のアドレスが見えないようにするには、bccを使用する手段もありますが、その場合、別途toヘッダの指定が必要になってしまいます。このtoSeparate機能は、そうしたわずらわしさをなくすことができます。

また、シンプルテンプレート(差し込み送信)機能と組み合わせると、宛先に応じてメッセージ内容を変更することも可能になります。

注意

個別アドレス分離機能をONにした場合、cc,bccにセットしたメールアドレスは無視されます。

*1 : PHP5の場合は、newの前の&は必要ありません。

インテリジェント・ワードラップ

2008/04/20 未分類 spok

インテリジェント・ワードラップとは?

ワードラップとは、折り返し処理のことです。
1行の文字数が長くなると、Qdmailは自動的に改行コードを挿入します。
(デフォルトでは、全角45文字幅)

Qdmailのバージョン0系では、デフォルトで ON
バージョン1系では、デフォルトは OFF となっています。ご注意ください。

Qdmailはワードラップ処理として、主に3つの機能を持っています。
  • 特定行の折り返し禁止設定
    (http等の特定の文字列を含む列を自動判別し、その行は折り返さない機能)
  • 禁則処理(行頭、行末)
    句読点や括弧など、行頭や行末にふさわしくない文字の例外処理。
  • 「文字列の幅」での折り返し
    文字数でなく、全角1、半角0.5と計算して、幅を同じにする機能。

それぞれの機能はデフォルトでONですが、OFFにすることもできます。

Qdmailが改行しなくても、送信サーバーが強制的に改行することがある。

SMTPプロトコルは、1行1024文字と定められており、sendmail等のメール送信サーバーのデフォルト設定は、1024文字で強制的に改行が入ることが多いです。それは、Qdmailでは回避不可能なので、ユーザーにて適切に改行して送信するか、Qdmailのインテリジェントワードラップをお使いください。


特定行の折り返し禁止設定

デフォルトでは以下の文字列の行については、ワードラップをしない設定となっています。
http://を含む行
codeで始まる行
この機能がないと、長いURLやID番号などを記載する場合に、意図しない部分で改行コードが入ってしまいます。
http://example.com/hogehoge/user/hoge/?id=12345678&hash=ek53k8eHhi5kQxJ53LO(改行)
pejDrQC85KdeqpldgghjkRtyrwuy
このように、メールを受け取ったユーザーがURLをクリックしても思い通りのパラメータを送ることができません。
しかし、インテリジェント・ワードラップでは、
http://example.com/hogehoge/user/hoge/?id=12345678&hash=ek53k8eHhi5kQxJ53LOpejDrQC85KdeqpldgghjkRtyrwuy
となり、httpを含む行は折り返し処理を行いません。

「code」で始まる行も同じです。

これらの折り返し除外ワード(http,code)は、変更することができます。

書式
  $mail -> wrapExcept( array(
     '除外ワード'  => 行頭フラグ,
    ・・・・・
  ) );
行頭フラグが、true であれば、「行頭で始まる」場合にワードラップ除外となります。falseであれば「文字列中に含む」場合にワードラップ除外となります。

デフォルトの設定は以下のとおりです。ver0.7.0a
array(  'http://'  =>  false  ,  'code'  =>  true )
大文字と小文字は区別されますので、ご注意下さい。

このルールを無効にしたい場合は、次のように設定してください。
$mail -> wrapExcept( array() );

禁則処理

句読点や括弧など、行頭や行末にふさわしくない文字の例外処理を行います。
どの記号や文字を例外処理をするかどうかは、設定で変更することができます。
デフォルトの設定は以下の通りです。
$mail -> wrapProhibitTop('禁則文字');
行末の禁則文字の設定は、TopをEndに変えて下さい。

初期設定は次の通りです。
行頭
,.;:–?!‼、。.))]}}〕〉》」』】〙〗〟’”»ヽヾーァィゥェォッャュョヮヵヶぁぃぅぇぉっゃゅょゎ‐~?!

行末
(([{{〔〈《「『【〘〖‘“« 
禁則処理そのものをしない場合は以下の設定をしてください。
$mail -> wrapProhibitAllow( false );

文字列の幅でのワードラップ(折り返し)

通常、ワードラップとは、長い1行の文字列を一定の文字数で区切って、無理矢理改行をする機能です。
ワードラップを行う理由は2つあります。
  1. インターネットメールでの文字数制限(半角75文字以内推奨、1,000文字以内絶対)
  2. 読みやすさの向上
しかし、マルチバイトの場合、一定の文字数だと不都合な場合があります。
それは、半角と全角が混ざった場合です。
また日本語以外でも、アルファベットに比べて文字の幅が違うものもあるかと思います。

例えば、全角45文字でワードラップすると以下のようになります。
wrapWidthOff2.jpg


見た目が不揃いですね。
半角も1文字、全角も1文字と数えるため、このようなブサイクな格好になります。

そこで、Qdmailでは、「文字列の幅」でワードラップします*1
wrapWidthOn2.jpg


全角2,半角1の割合で計算しています。
日本語以外の場合でこの割合は、変更したいときは、簡単に変更することができます。

QdmailはデフォルトでインテリジェントON、即ち、「文字列の幅」(半角は0.5文字)となっています。インテリジェントワードラップをOFF,即ち「文字の数」で折り返したい場合は、以下のように指定してください。
$mail -> wrapWidth( false ); *2

折り返し幅の変更

文字列の幅数(文字数)を変更したいときは、以下のように指定してください。
数は、全角文字(マルチバイト)の文字数で指定してください。
デフォルトは45文字です。
$mail -> wordwrapLength( 30 ); *3

ワードラップの無効化

全体的にワードラップそのものをしたくない場合は以下のように指定してください。
$mail -> wordwrapAllow( false );
半角と全角の比率を 1:n にしたい場合は、以下のように指定してください。
ただし、Qdmailでは、mb_strwidth()関数を使っていますので、この関数の数え方と整合性のある数値でないと正しく動作しません。これを変更するのは、かなり特殊な状況かと思います。
$mail -> mbStrwidthMagni( n );
n:は数値。

*1 : デフォルトで全角45文字分の幅

*2 : $mail -> & new Qdmail();は省略して例を記載しています。

*3 : この例は、全角30文字を指定しています。

簡単モード(EasyMode)

2008/04/19 未分類 spok

簡単モードとは

Qdmailは、PHP4,PHP5の両方に対応したクラスライブラリであり、基本的にオブジェクト指向*1的な使い方をします。
(オブジェクト指向についてわかっている方はOOP型の基本形での利用をお薦めします。)
一方で、PHPを使っている方の中には、オブジェクトって何?という方もいらっしゃるかと思います。そのような方のために、Qdmailでは簡単モードを搭載、easy~という関数名*2で利用できます。

特徴

全くオブジェクト指向型を抜きにしての指定はできませんが、オブジェクト指向独特の「->」演算子をなるべく使わずに、通常の関数のように使うのが特徴です。
一方で、e-mailは設定項目が多いので、関数の引数の数は多くなり、場合によっては多次元配列を使わなくてはならない場合もあります。


目次

  • easyText
    簡単テキストメール - 文字化けなしのテキストメールの送付。添付ファイル日本語名も簡単。
  • easyHtml
    簡単HTMLメール - easyTextのHTMLメール版。自動代替テキスト生成機能付き。
  • easyReplace
    簡単テンプレート - 名前、メールアドレスの他、送付先に適合したメッセージやIDを送る機能
  • easyDeco
    簡単デコメール - 日本の携帯端末向けデコレーションメールの送付
  • easyDecoRep
    簡単デコメール+簡単テンプレート

*1 : OOP-Object Oriented Program

*2 : 正しくはメソッド名

デコメの送り方(OOP)

2008/04/18 未分類 spok

デコレーションメール

日本での携帯端末向けの機能です。(ver0.7.2a以降)
デコメは、ここで紹介する以外に、簡単デコメ機能(easyDeco)を利用することもできます。また、デコメテンプレートを利用してデコメを送信する方法htmlメールからデコメテンプレートを作成することもできます(1.0.7a以降)。

 ひとつの宛先にデコメを送付する

$mail = & new Qdmail();

// $mail -> attach() の前に以下の3つを入れて下さい。
$mail -> inlineMode( true );
$mail -> autoDecoJudge( true );
$mail -> toSeparate( true );

$mail -> attach( 'test2.jpg' );

$mail -> to('mailto@example.com','配信先名前(日本語OK)');
$mail -> subject( 'デコメのテスト(OOP)' );
$mail -> from('from@example.com','配信元名前(日本語OK)');

$body = '<html><body bgcolor="#aabbff">
<h1>HTMLメールテスト</h1>
<b>太字</b>
<font color="red">文字色を変えてみます。</font>
<div>画像はこのように</div>
<img src="cid:test2.jpg">
<div>文章中に置くことができます。</div>
<p>Send by Qdmail</p>
<div>携帯端末、キャリアによって使えるHTMLタグが違いますので注意してください。</div>
<div><a href="mailto:address@example.com">メールはこちらへ</a></div>
<div><a href="tel:00-0000-0000">電話はこちらへ</a></div>
</body></html>';


$mail -> html( $body );
$mail -> send();
PHP5では、newの前の & は必要ありません。
デコレーションメールの場合、$mail -> attach() する時に、デコメモードであるかどうかを判別しますので、$mail -> attach()する前に、インラインモードと自動デコメ判定をtrueにしておく必要がありますので注意して下さい。(toSeparate()は、複数宛先を指定しない場合は必要ありません。)

また、画像をきちんとリンクさせるために、「src="cid:test2.jpg"」のように"cid:"の後に続けて、ファイル名を書いて下さい。
この"cid:"以下のことをコンテンツID(COntent-Id)、略してCIDと言いますが、このCIDは、ファイル名でなくても、任意のものに変更することもできます。(変更の方法はまた後ほど)

異なるキャリア宛に一度の操作でデコメを送付する

$mail = & new Qdmail();

// $mail -> attach() の前に以下の3つを入れて下さい。
$mail -> inlineMode( true );
$mail -> autoDecoJudge( true );
$mail -> toSeparate( true );

$mail -> attach( 'test2.jpg' );

$to = array( '×××@docomo.ne.jp','×××@ezweb.ne.jp','×××@softbank.ne.jp','×××@emnet.ne.jp' );

$mail -> to( $to );

以下同じ
宛先に日本語名を使いたい、などの $mail -> to() の使い方は、Qdmailの基本的な使い方をご覧下さい。